ITコーディネータをトトロに例えてみた。

みなさん、トトロって知ってますか?

ITコーディネータの木村です。なんだかお笑い芸人ナイツのような出だしですみません。(ヤホーって知ってますか?的な)
あの有名な「となりのトトロ」。サツキとメイが森で不思議な生き物に出会い、ネコバスに助けられる物語です。
実は私、幼稚園の頃は、家に帰ると毎日のようにトトロを見ており、三つ子の魂百までとはその通りで、セリフも効果音もすっかり暗記してしまいました。冒頭は、車のガタガタという走行音から始まります。
そんな私が大人になり、ITコーディネータ(略してITC)として仕事をしてみると、ふと気づいたんです。

「これ、トトロと同じじゃないか?」と。

実はITコーディネータはトトロと同じだったんです。

トトロって、普段は姿を見せないけれど、子どもたちが困ったときには大きな力で助けてくれる存在ですよね。
ITコーディネータも同じです。普段は企業の日常にずっと張り付いているわけではありません。でも、経営の森で迷子になりそうなとき、ふっと現れて正しい方向を示すのが私たちの役割です。

ITコーディネータが使う主な考え方に「PGL」というのがあります。

正式には「IT経営推進プロセスガイドライン(PGL)」といいます。
これは、経営課題の整理からIT活用、導入、定着、そして改善までを道筋として描いた“地図”のようなもの。
このPGLをトトロの物語に当てはめると、ぐっと身近に感じられるんです。

これをトトロに当てはめると…

  • フェーズ1:課題の明確化
     サツキとメイは、家はボロボロだし、お母さんも病気で心配。問題が山積み。
     でも「とりあえず元気出そう!」で済ませてしまうと、課題は曖昧なまま。
      PGLではここを徹底的に整理する。まさに「何に困ってるの?」を言葉にする瞬間です。

  • フェーズ2:全体最適化計画
     トトロと出会い、森やご近所の人たちと協力することに。バラバラの動きを一つにまとめ、「みんなで支えあう暮らし」をデザインします。
      会社なら「営業・製造・経理が同じ方向を向く」イメージ。

  • フェーズ3:投資判断・システム化計画
     そこへ現れるのがネコバス。見るからに便利そう。でも「乗ったら本当に役立つの?」「費用は?」と考える必要がある。
      これは「クラウドサービス導入すべきかどうか」レベルの投資判断と同じです。

  • フェーズ4:導入・定着化
     実際にネコバスに乗ってみると、速いし快適! けれど、最初は乗り降りに戸惑ったりもします。
      新しいシステムを導入したときと一緒。最初の教育とフォローで「怖い」から「便利!」に変えていくのが肝心です。

  • フェーズ5:効果測定・改善
     お母さんの病院へ行けて、安心が広がり、家族の絆も深まる。さらに「次は畑を耕して食料自給率も上げよう!」と改善につながる。
      企業なら「売上UP+次の一手」につながる場面です。

 

もしITコーディネーターがいなかったら…

そこで、もしPGLもトトロもいなかったらどうなったでしょう?

  • フェーズ1:課題の明確化
     サツキ「お母さんが心配…」
     メイ「きゅうり食べたい!」
      課題がまとまらず、会議は大混乱。

  • フェーズ2:全体最適化計画
     誰も方向性を描けないまま、メイは勝手に森へ突撃。カンタは畑を耕し続け、サツキは泣きながら宿題。チームは空中分解。

  • フェーズ3:投資判断・システム化計画
     ネコバスが来ても「これ、怪しい白タクじゃないの?」と疑って誰も乗れず。結局チャンスを逃す。

  • フェーズ4:導入・定着化
     無理やり乗ったはいいものの、行き先設定をミスって熱海に到着。病院には行けず大迷子。IT導入失敗あるある。

  • フェーズ5:効果測定・改善
     「まあ楽しかったね」で終わり。お母さんの治療・退院というゴールはそっちのけ。残ったのは「トトロに会った気がする」という思い出だけ。

そう、PGLもトトロもいなければ、迷子になり投資は無駄に終わり、肝心な目的は達成できないのです。

まとめ

「ITコーディネータとPGL=トトロ」
「ITツール=ネコバス」

地図があれば迷子にならず、トトロがいればネコバスも呼べる。
そして正しく進めば、目的地に安心してたどり着けます。

あなたの会社も、経営の森で迷子になっていませんか?
もしそうなら、近くにトトロ(=ITコーディネータ)がいるかもしれません。

お気軽にご相談ください。