【商品開発の壁】オリジナルが思いつかない時に試したい「真似から始める」発想法

主に製造小売業の方に向けて情報発信しているITコーディネータの古澤から、

ブランディングとマーケテイングに関する情報をお届けします。

 

商品開発に取り組むとき、こんな悩みにぶつかったことはありませんか?

「オリジナルの商品を作らなきゃ…」

「自分にしか思いつかないアイデアが浮かばない…」

今の市場には無数の商品が存在し、“完全なオリジナル”を生み出すのは簡単ではありません。

しかし、多くのヒット商品は「ゼロから生まれたもの」ではなく、既存の商品を再構築した結果、新しい価値を生み出しているのです。

この記事では、「何を作ればいいかわからない」と悩む人に向けて、現実的で再現性の高い商品開発の考え方を紹介します。

 

「完全オリジナル」よりも、「型を活かす」ことから始めよう

ものづくりに携わる人なら誰もが一度は思うはずです。

「他にはない、オリジナリティのある商品を作りたい」と。

 

ですが、実際にゼロからまったく新しいアイデアを生み出すのは、非常に難しいこと。

そんなときに有効なのが、「売れている商品を型として参考にする」という発想です。

 

言い換えれば、

「ヒット商品の構造を分析し、自分の世界観やブランドらしさを掛け合わせる」

というアプローチ。

 

たとえば楽天市場やAmazonで高評価・ランキング上位にある商品には、すでに明確なニーズと購買実績があります。

それらを研究し、自分なりに再構築することは、商品開発の最短ルートと言えるでしょう。

 

売れる商品の共通点:「機能的価値」と「情緒的価値」のバランス

ヒット商品には、次の2つの要素が必ず共存しています。

すでに売れている商品の「機能的価値」をベースにしつつ、自分のブランドらしい「情緒的価値」をプラスすることで、独自性のある商品に生まれ変わります。

それは単なるコピーではなく、自社らしさを宿した改良型オリジナルです。

 

「作る」で終わらせない。商品開発は情報発信とセットで考える

どれだけ良い商品を作っても、知ってもらえなければ存在しないのと同じです。

 

見つけてもらう

興味を持ってもらう

 理解してもらう

共感してもらう

 

この流れを作るのが、情報発信とブランド構築(ブランディング)です。

 

SNS、ブログ、YouTubeなど、自分の発信媒体を活用して、「なぜ作ったのか」「どんな想いがあるのか」を伝えることで、商品に“ストーリー”が宿ります。

これこそが、模倣から真のオリジナリティへと進化する鍵です。

 

まとめ:「真似から始める」ことは、立派な戦略である

「何を作ればいいかわからない」と悩むときは、まず“真似ること”から始めましょう。

 

売れている商品はなぜ選ばれているのか?

誰にどんな価値を届けているのか?

自分ならどんな感情や物語を加えられるのか?

 

この3つを意識して分析し、自社の世界観を少しずつ重ねていけば、それはやがて「自分たちにしか作れない商品」へと進化していきます。