音響トラブルとの戦い:ハイブリッドセミナー運営の舞台裏2

音響トラブルとの戦い2

はじめに

こんにちは。みちのくIT経営支援センター ITコーディネータの木村です。
今回はハイブリッド会議用の音響機器を充実させたことで、前回のセミナー運営での悩みを解消できた体験を、わかりやすくご紹介します。私自身が発表者として、映像と音声の切り替えを一人でこなす中で得た気づきや工夫も交えながらご紹介していきます。

 

ハイブリッド会議のカギは音響機器

ハイブリッド会議では、会場の音声をマイクとスピーカーで会場内とZoomの接続先の両方に同時に流すため、音のループが発生しやすく、前回はハウリングや雑音に悩まされました。そこで今回、音響面を徹底的に見直し、思い切って専用の機材を取り入れました。

 

充実した音響機器ラインナップ

• zoom AMS-44

これが今回の最大のポイント。AMS-44は、スイッチひとつで不要な音をキャンセルし、必要な音だけをクリアに伝える機能があるため、Zoom会議と会場内での音声ループをしっかり防止。結果、音声トラブルなしでスムーズなコミュニケーションを実現できました。
発表者用PCにはUSBで接続します。

• roland CM-30

昔、中学生の頃に買ったギター用のアンプを使えると考えたのですが、よく調べたところ音声には不向きだと知り、持ち運びやすく音声に適したCM-30を選びました。ギター用アンプではディストーションなどのエフェクトがかかってしまうとか。こちらも、会議中の安定した音声補完に大活躍しました。

• SOUND PURE SPH80112-VDUAL デュアルチャンネルワイヤレスシステム

質疑応答時に使うハンドマイク2本付きで、動きながらでもクリアな音声が届けられる環境を整えました。

• 普通のマイク×2

司会者と発表者用に使用し、安心して話せるよう、音声の基盤をしっかり支えました。
ワイヤレスマイクだけでもいけたとは思いますが、スタンドに設置した据え置きタイプがあると安心。ワイヤレスと違って電池切れも起きない。

 

映像機器との連携

もちろん、映像も大切です。今回は以下の機材を使い分け、会議全体のバランスを整えました:

• コンデジ

発表者の顔や資料をクリアに映し出す専用カメラとして活用。

• 古いiPhone と HDMIアダプタ (airmix solo)

会場全体の様子や質疑応答時の手持ち映像で、臨場感をプラス。
ライトニングをHDMIに変換して使いましたが、設定ボタンなどを表示せずカメラで撮った画面のみをクリーン出力するために、airmix solo というソフトをインストールして利用しました。

• atem mini

上記のコンデジ、iPhone、発表者PCといった、複数の映像ソースをシンプルに切り替え、スムーズな映像配信を実現。
こちらも、発表者用PCにUSB接続します。

 

運営の工夫と新たな気づき

今回、音声や映像の切り替え・調整は、発表者である私自身が一手に担当しました。
特に問題は起きず、意外と一人でもできてしまいました。

また、話し手ごとにマイクの使い方に慣れの差があることに気づきました。
慣れている方は自然に良い音が出せますが、不慣れな方の場合は音がうまく入らないことも。
その際は、オーディオミキサーで臨機応変に調整し、誰もがクリアに聞こえる環境を作ることが大切です。
事前のリハーサルが、こうしたトラブルへの迅速な対処に本当に役立ちました。

 

事前情報提供のおかげで

今回の準備にあたり、こちらの企業から事前に有益な情報提供をいただき、ハイブリッド会議の音響機器選定や運用の参考にさせて頂きました。
本当はこちらから機材を購入しようとしたのですが、在庫がないものがあったので自分でバラバラに調達して対応しました。
詳しい接続方法や機能などが大変参考になりました!

 

まとめ

ハイブリッド会議の成功には、映像だけでなく音響の充実が不可欠です。
今回、zoom AMS-44をはじめとした専用機材の導入で、前回のハウリングや雑音の問題を解消し、クリアな映像と音声で臨機応変な運営が可能になりました。

これからも、最新の技術と工夫を取り入れて、みなさまに快適でスムーズなセミナー体験をお届けしていきます。次回もぜひご期待ください!

今後とも、みちのくIT経営支援センターをよろしくお願いいたします。