LINE公式アカウントの活用について

皆さんこんにちは、MITBAC会員の木村と申します。
私はIT関連企業でサラリーマンを16年勤め(途中から企業内ITC)、
その後独立開業して3年目になりました。

現在は中小企業や学校などの支援を中心にしたITコンサルとして活動しております。
さて、前回、古澤さんからSNS運用に関する記事が出ていましたが、
関連して、今回は、中小事業者を中心に利用が進んでいる「LINE公式アカウント」について、
昨今のトピックスをご紹介したいと思います。

現在私が所属している中小企業を支援する組織では、中小事業者さんの相談を月に数十件受けているのですが、
ヒアリングを進めると情報発信力が課題となっているケースが多く、WebやSNSの活用支援を多く行っております。
その中でも「LINE公式アカウント」の相談は非常に多く、
これまでに様々パターンで導入方法やマーケティング活用の支援を行いました。

みちのくIT経営支援センターのビジョンのひとつに、
「お互いの価値を提供しあえる場であることを目指す」というものがあります。
当ブログを見てくださってる方々には様々なご職業の方がいらっしゃると思いますが、
何かお役に立てる情報として発信できれば幸いです。

1. 料金プランの改定内容

LINE公式アカウント利用者の最近の一番の関心事と言えば、料金プランの改定だと思います。
https://www.linebiz.com/jp/news/20221031/

中小事業者の多くは、今まで、月に1,000通まで無料な「フリープラン」を使っている方が多いのですが、
「フリープラン」の月間送信可能数が200通まで縮小されました。
この結果、週に1回メッセージを送信するとした場合、友達が50人以上で上限に達してしまうので、
有料プラン(5,000円/月〜)に切り替える決断をする方が多い印象です。

ちなみに、LINE公式と組み合わせて利用するMAツール(マーケティングオートメーション)の、
「Lステップ」も、LINE公式のプラン改定に合わせて、最小プランでの送信可能数を拡大しています。
https://linestep.jp/lp/01/plan.html

2. 料金改定後のメッセージ送信数節約の案

料金改定によりメッセージ送信可能数が減ってしまいましたが、考え方を変えてみることもできます。
今までは、とにかく多くの方にメッセージを送信してみてもらうという方が多かったと思いますが、
これからは、見込みのある方にメッセージを送ることで、より効果的に情報発信をすることができます。

◼️案1. 絞り込み配信
LINE公式でやり取りをしたことがある人には、個別にタグをつけることができるようになっております。
このタグづけを元に、「絞り込み配信」ができますので、
例えば、「⚪︎⚪︎に興味のある人」「⚪︎月生まれの人」「⚪︎⚪︎を買ったことがある人」などに限定した
グループへのメッセージ配信ができるということです。
友達全員への一斉配信ではないので、そのグループに応じたより深い情報提供ができるので、
お客様との関係性強化に役立ちます。
https://www.linebiz.com/jp/column/service-information/20200318-1/
https://www.linebiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/broadcast-demographic/

◼️案2. AI応答メッセージ、応答メッセージ
LINE公式には、実は自動応答の機能がついておりまして、これも最近機能が強化されまして、
通常のアカウント管理者とお客様のチャットができるだけでなく、
機能強化により、自動応答機能が同時に使えるようになっています。
これにより、特定のメッセージを受信したときに、予め設定した情報を自動返信することができます。
これを活用すれば、日中に一人でオペレーションをしている店舗などの場合や、
毎日の予約状況を朝発信していた方などでの効率化ができるようになります。
https://www.linebiz.com/jp/column/technique/20191128/

 

なお、このような支援においては、技術的なことだけではなく、
やはり、皆さんの会社やお店などの、そもそものデジタル化の水準がかなり重要になってきます。
ご紹介したような手段からご想像を膨らませていただいて、自分の仕事が少しでも楽になるのでは?とか、
このほうが効率的かも?などのように思っていただき、興味を持っていただけると幸いです。
今後も、時折、役立ちそうなノウハウを提供したいと思います。

ITコーディネータ 木村俊一