ITパスポートの話

皆さん、こんにちは。MITBAC会員の齋藤です。

さて、今日はITパスポートの話をしたいと思います。

 

ITパスポートとは、ITに関する基礎的な知識を持っていることを証明する経済産業省認定の国家試験です。最近はDXという言葉が飛び交い、企業経営とITの関係は益々緊密になり、ITパスポートはこれらを繋ぐための基礎的な知識を身に着けることができる資格試験のひとつになります。

 

独立行政法人情報処理推進機構の統計資料によると、ITパスポート試験の応募者は、ここ数年で大幅に増加し、直近では年間25万人を超え、うち約3割が金融・保険業、不動産業の勤務者になっています。

 

私が働く金融機関においても、これまでの融資等の財務的な企業支援、事業承継やM&A等の経営支援のほか、最近はDX等のIT支援に力を入れ始めました。そのため、金融機関によってはITコーディネータ資格取得者〇〇名やITパスポート資格取得者〇〇名を目標に掲げるところが増えてきています。

 

これは、IT知識を身に着けていない金融機関職員は企業経営者と会話ができなくなるだろうということ、逆の言い方をすると、企業経営にはIT知識は不可欠であり、企業経営者にもIT知識は必須となりつつあることを示しているとも言えます。

 

流行りのChatGPTに「企業経営者がITパスポート資格を取得するメリットを教えてください。」と聞いてみました。

 

ChatGPTからは、「①IT戦略の理解:経営者は基本的なITの概念や用語に精通し、組織のIT戦略や計画に参加できます。②リスク管理:セキュリティやプライバシーなどのリスクを把握しやすくなります。経営者は適切な対策を講じることができます。③コミュニケーションの向上:技術部門とコミュニケーションが円滑になります。これにより、組織全体での協力と効果的なプロジェクト管理が可能になります。④効率の向上:業務プロセスや業務フローの効率向上に寄与します。新しいテクノロジーを導入する際にも的確な意思決定ができます。⑤競争力の向上:技術進化が速い現代では、経営者がITに通じていることは競争上の優位性を生み出します。顧客や取引先との関係強化にも寄与します。」という回答がありました。

 

今後は、企業経営者、そして、支援者となるITコーディネータや金融機関等が、経営課題のひとつとして当たり前にIT関連の話をするようになっていくのだと思います。

もし、ご興味を持って頂いた方がいらっしゃれば、基礎的な知識としてはITパスポートがお勧めですが、何か関連する知識の習得に励んでみるのも良いかと思います。